PARANOIA
幸福は義務である!・・・そんな妙なあおりが箱に書かれた妙なカードゲームを、イエローサブマリンで見つけた。タイトルは『PARANOIA』。
忠実な市民!パラノイア・カードゲームを今すぐ購入せよ!
この製品を買わないことは反逆である。反逆は即時処刑をもって罰せられる。ごきげんよう!
パラノイアは面白い。他のカードゲームは面白くない。パラノイアを遊べ。
『PARANOIA』は、狂ったコンピュータに支配された未来の地下都市アルファコンプレックスを舞台にした、ダークでユーモラスなTRPGである。こちらの素晴らしい紹介を読んでいただけるとわかるのだが、まったく狂っている。
その『PARAONIA』をカードゲームにしたというのである。当然プレイヤーはみな偉大なるコンピュータ様の忠実な手足である「トラブルシューター」であり、同時にコミーであり秘密結社員でありミュータントであり、つまるところ反逆者である。やることはコンピュータ様に奉仕し、数々の指令をこなしつつ、チームメイトを裏切り、告発し、処刑に追い込み自分を守ることである!他の誰かを反逆者とし、抹殺させれば、自分が反逆者であることはイイ感じに隠されるのだ!また、先にソイツを殺して罪を着せれば、反論される心配も無い!罪深い反逆行為をすべてそいつにかぶせられる!
Stay Alert! Trust no one! Keep your laser handy!なんてひどいゲームだ!もう、プレイしてみたくて仕方がない。コンピュータ様に奉仕したい!奉仕しないと反逆者と見なされて処刑されてしまう!
(気をつけろ!誰も信じるな!レーザーガンを手放すな!)
・・・これって面白いの?プレイ人数は3人から。この反逆的ゲームをプレイしようという強者を、あと2人も用意せねばならんのか!しまった、心当たりがない!い、いえ、コンピュータ様、もちろん心当たりがありますとも!ほんとですって!信じ(レーザーの発射音)
もちろんです、市民!面白さは義務です。コンピュータがそう言うのです。コンピュータは親友です。あなたはコンピュータを疑うのですか?コンピュータを疑う事は反逆です。