なぞなぞ宇宙講座

またしても新宿ロフトプラスワンに行ってきた。今日は「なぞなぞ宇宙講座」。現役の宇宙機エンジニアである野田司令こと野田篤司氏を迎えて、映画やSF作品で展開する科学・物理理論についてツッコミをいれていく、という趣旨のトークライブである。

以下、トークライブの中身について。メモとか取ってなかったから、記憶違いがあったりするかもしれないが、その点はカンベン。

出演者は以下。
【出演】野田篤司宇宙機エンジニア)
【聞き手】藤谷文子(作家/女優)、八谷和彦(メディア・アーティスト)

さらに、客として、松浦晋也氏と、あさりよしとお氏も登場。あさり氏など、後半ではステージに上がってしまっていた(笑



前半は藤谷さんが選らんだトンデモ映画の、トンデモ部分を見てツッコミを入れる、という内容。タイトルは「北京原人」「アルマゲドン」「妖星ゴラス」である。強者揃いだ。

この三タイトルで、一番ツッコミが多かったのは、「アルマゲドン」である。数年前に見たときはなんとも思わなかったが、俺もここ数年で宇宙開発系の知識をつけてきているので、改めてみると確かにツッコミどころが多い。「隕石の落下速度が遅すぎる。音速を超えるぐらいじゃないと、あんな大規模な被害は与えられない」とか。

後半にはいると、八谷和彦氏のネタ披露になった。この人誰だろう?と思っていたが、なんとPostPetの開発者で、今は「風の谷のナウシカ」に出てきた個人用飛行ユニット「メーヴェ」に似せた飛行機を作っているらしい。どちらもプロジェクト自体は知っている。なんとまぁ・・・。

で、それ以外にも、Back to the Futureに出てきたエアボードジェットエンジン使って作ったりもしていたそうで、なかなかすごい人である。極めつけは、今やっている「サイコミュの開発」。どよめく会場。NewType Technology lab.、通称NTT(笑)で研究開発しているらしい。実際にNTTの研究者が数名入っている模様。映像を見たところ、ラジコンのプロポを操作すると、ヘッドセットを身につけた人が右に左にヨタヨタと歩いていた。なんか、やばい映像だ(笑)藤谷さんが、本当にこうなってしまうのだと熱心に主張。

あとは、参加者の質問に答えつつ雑談。

コロニー落としの話がお気に入り。野田司令曰く、あれだけの面積を持つ物質が大気圏突入すれば、最低でも1700度にはなる。ストーブに近づくと暖かいように、そんな熱量が空にあれば、地上にも熱がつたわり、それだけで地上の人間は蒸発、海は沸騰するそうだ。地面に衝突するまえに地上は焼き払われてしまうという。なるほど。

他にも、書いていくとキリがないぐらいたくさんの、面白い科学知識を知ることができた。帰りの電車の中でメモを書いていたら、あっという間にページを使い切ってしまった。学校の授業もこんなだったら、高校で物理投げ出さなくて済んだのになぁ。もっとも、数式が出てきた時点で逃げ出しそうだが。

おっと、藤谷文子さんについて書いてなかった。女優なだけあって、とてもお綺麗な人でした。しかも、量子力学の話とかしていたら、「あ、それ前見た(読んだ)」とか合いの手が入るわけですよ。いいですな、理系の話に関心を持って、ついてくる女性。しかも美人。とりあえず、ファンになっときますか?(笑)