Nippon2007 一日目

初のSF大会、無事一日目が終了。

こんな企画にいってきた。

海底牧場707番地−正しい氷河期の起こし方

西村一ってどこかで聞いた名前だと思ったら、『日本列島は沈没するか?』の著者の一人じゃないですか。

その本では「どうやったら日本を沈没させられるのか」という物騒で面白い問題を扱っていた西村氏だが、今回は「どうやったら氷河期氷期を到来させられるか」について考えたという。

が、その手法自体は来年のお楽しみってことで、データを並べて終わってしまった(汗)。ただ、地球全体の温度が今の状態に落ち着いたのはここ数千年のことらしく、それ以前の何万年も前の話になると、意外と変化が激しかったようだ。この情報は実に面白い。地球温暖化で気温が2,3度上がって大騒ぎする現代だが、地球はそれとは比べものにならない気温変化にさらされている期間の方が長いのだ。もっとも、だからといって温暖化を放置してよいわけじゃないが。

西村氏が次の企画『恒星間旅行』に行きたいらしく、ちゃんと時間通りに終わった。執念だ(笑)

恒星間旅行

せっかくのワールドコンだし、一つぐらいは英語メインの企画に行っておくか、と突撃してきた。しかし、通訳の方がいたので、俺の怪しいリスニング能力に頼らずに済んだ。ありがたい。

余所の太陽系への旅についてのプレゼンテーションである。機本信司『僕たちの終末』を読んで、恒星間航行がどれだけ困難な事業なのかはよくわかったわけだが、それをあえて実現するための技術についての考察が一通り。例えば宇宙船のサイズであり、推進力を得る仕組みであり、乗組員の生理現象への対応方法である。

バサード・ラムジェットだとろくに推力を得られないらしいよ。残念、面白いネタなのに。

知られざる日本のアニメ/マンガ

日本では国民的といってよい人気を誇るアニメ/マンガでも、海外に出すと全然相手にされない場合がある。有名どころでは、『ドラえもん』がそうだ。そんな微妙な評価のアニメを紹介しつつ、日本と海外のセンスの違いについて考えてみるという内容。

基本的に使うのは英語。ここでは通訳もいなかったので、開始数分でついて行けず退室する人がバラバラと。俺も半分以上聞き取れなかったなぁ。

が、後で日本語も使われましたよ。ロシア人の女の子が。最初は英語だったが、途中で話しに詰まって、唐突に「・・・日本語でもいい?」とすげぇ流暢な日本語を口にしたので仰天。そこから日本語を話すロシア人に、それを英語に通訳する日本人、という面白い展開になる。ワールドコンってすげーな。あぁ、彼女はロシアのANIME/MANGA事情について一通り話してくれた。ロシアのでかいファンサブは「RANMA」という名前で、高橋留美子らんま1/2』から取ったらしい。るーみっく作品は海外でも人気あるよなぁ。

それにしてもこの娘ときたら・・・ロシアにはあんな可愛い生き物が生息してるのか?大陸ってすげーな(関係ねー)。『セーラームーン』にはまったのをきっかけにして日本まで来ているそうなので、ロシア人女性は皆セーラームーンを見ればいいと思うよ。

オープニング

いくつか企画を行った後ではあるが、オープニングが実施された。

人力車に乗って登場した横浜市長(!)の挨拶と、感動的な(笑)オープニングアニメーションで開幕。続けて井上大会委員長とGoHの五人による挨拶。五人ともすごい人なのだが、よりにもよってその中で特別に敬意を払われていた柴野拓美氏が何者だかわからない俺。このお方、「小隅黎」の名義で海外SF本を数多く翻訳された人であった。あぁ、小隅先生、新訳の『レンズマン』シリーズ全部読みました。『断絶への航海』も読みました。大変大変お世話になっております。って、よくよく調べたらそれどころの騒ぎじゃねぇ!日本SF界の大恩人じゃねーか!!

横浜市長に続く二度目のインパクト到来。まさか外務大臣麻生太郎氏が祝電を送ってくるとは。さすがはローゼン麻生閣下。会場の日本人だけ拍手喝采。しかも、井上委員長の話によると、麻生氏はあの宇宙軍大元帥・野田昌宏氏のいとこらしいぜ!まじかよ!Wikipediaの麻生氏のページにある家系図によると・・・うおっ、本当に野田先生の名前がある!

最後に、予定外の進行を盛り込んで進行役の声優さんを困らせていた井上委員長が遂にワールドコン・ハンマー(えー)を高らかに打ち鳴らし、開会宣言と相成った。OK,まだ始まったばかりだ。明日からも盛り上がっていこう。



・・・あとは、ファンジンアレイに行って、と学会の会報買ったり、ああいう場所ではお決まりの高くてマズいオムライス食ったりしたぐらいか。

あぁ、まとまってないが、ゆっくり書き直しているヒマもない。明日の準備もしないと。

明日といえば、みなとみらいにはアンナミラーズがありますな!明日の晩飯は決まった。