Opera vs Firefox

俺がメインで使用しているブラウザはOpera8.01である。しかし、ライセンス数の都合があって(広告入りのブラウザなど使う気が無い)、4月からは会社ではFirefox1.0.4を使っている。

どちらも多機能さと軽快な動作がウリのすばらしいブラウザだが、一緒に使っていると、どうしても比較してしまう。そんな中、最近Firefoxが微妙に優勢になりつつある。いや、正しくは、Operaが8.01になってから不満が出てきた。

この差はニュースフィードの扱いで現出した。ニュースフィード、つまりRSS/Atomフィードの取り込み・参照機能は、最新の情報を手軽に、かつ確実に取得するために、今や無くてはならない機能となっている。これの機能性・操作性はブラウザを選択する上での重要なポイントの一つだ。

Operaではニュースフィード機能はブラウザではなくてOpera M2というメールクライアントに統合されている。これは思想的には間違ってはいないのだが、フィードには概要しか記されていないことも多いので、結局記事をブラウザで見ることになる。そのため、どうせならブラウザ側に統合してほしいものだが、それはまぁ我慢しよう。

問題は、パネルにメールアイコンが表示されない点にある。いやもう、おまえアホかと。いちいちメニューバーいじってフィード一覧出せというのかと。どうやら、メールクライアントに最低1個はアカウントを作成しないと、パネルに表示されないようだ。こちとら、メールクライアントはBecky! Ver2と決めているのである。この程度のことで乗り換える気などサラサラない。7.x台ではそんなことしなくてよかったのに、なんでこんな実装にしたんだ?

対するFirefoxライブブックマークという形で、ブックマークと、しいてはブラウザと統合した形になっており、使いやすい。当然、サイドバーにブックマーク一覧(フィード一覧)を出せるので、各記事に簡単にアクセスできる。拡張機能としてSageLiveLinesを組み込めば、さらに使いやすさがアップする。

いまのところ、Operaのアドバンテージは、マウスジェスチャーの認識精度が微妙に高い気がする、ということと、長く使っているから使い慣れている、という点のみである。ほかの部分ではFirefoxが同等かそれ以上の機能と使い勝手を誇る。やはりガンガン機能拡張していける点が良い。

まだOperaは使っていくつもりだが、この先どうなるかはわからない。



そんなこと書いていたら・・・。

「ウェブブラウザ「Opera」販売権を巡り、(株)ライブドア及びオペラソフトウエアASAを提訴。損害賠償と共に謝罪広告を求める。」
http://www.transware.co.jp/pr/2005/06/22/

唐突にライブドアが独占販売をうたいだしたから、ユーザであるこちらも困惑したものである。Opera Software ASAが何を考えているのかさっぱりわからなかった。

トランスウェアのこの訴訟は正当なものだと思うが、あまりOperaブラウザの評判を落とすようなことにはなってほしくないね。政治的な理由で、これだけのものを作ったエンジニアたちの苦労が報われなくなるのはとても悲しい。