Code Complete第2版—完全なプログラミングを目指して
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Code Complete第2版〈下〉―完全なプログラミングを目指して | |
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やっと・・・やっと読み終わった・・・。エンジニアのバイブルの一つ、スティーブ=マコネル渾身の『Code Complete』の第二版、上下巻!分厚かった!濃かった!
すごい情報量で、ソフトウェア開発で必要なノウハウやテクニック、哲学がぎっしり詰まっている。本当に微に入り細にわたり、といった内容である。変数名の付け方で一章使う本なんて、これまで見たことがない。もちろん、もっと高度な内容についてもたくさん書かれてある。行動指針だけではなく、統計的な裏付けもあったりするので、この本に書かれたベストプラクティスを導入する際に頭の固い上司を論破するのにも役立つことだろう。
各所で絶賛されている理由もわかるというものだ。これを読まずして(よまずとも書いている内容を理解できずして)職業エンジニアを名乗ってはいかんと思う。必読。
俺も伊達に何年もソフトウェア開発していないので、半分以上は今更言われるまでもない、当たり前のことだと感じた。しかし、この当たり前のことをまともに実践できているエンジニアは、これまで一緒に仕事をしたエンジニアの中に1割もいなかった。残り9割強の連中こそこういう本を読まねばいかんよ。
「読めば分かるコード」を書くことの重要性はこれまで幾度となく説いてきているが、周囲の反応は冷ややかなものであった。未だに「動けばいいじゃないか」という発言は多く、醜いコードを手早く書き散らす人物が評価される傾向がある。しかし、この本ではコードの可読性を上げること、およびそうしなければならない理由の説明に非常にたくさんのページを割いている。やはりそうか、ある一線を超えたエンジニアは同じ結論に達するか。醜いコードがどれほど保守性を落とすか、それは綺麗なコードを書ける人間でなければ実感が得られないのであろう。醜いコードしか書けない人間は、もっと効率が高い世界があることを知らないのだ。
『Code Complete』は、今後俺の弟子となりえる人間が読まねばならない本の一冊となった。