ドキュメントがダメだとねぇ

現行プロジェクトへのSubversion導入が決定して以来、俺もいろいろとハックしており、テクも身に付いてきた。なにぶん、プロジェクトメンバーの中で俺以外にSubversionを知る人間はいないのだ。俺の知識が不足すれば、トラブル発生時に確実にダメージを受けることになる。

そんなわけで、蓄積した知識をいっぱつ公開したいものだが、なにぶん『Subversionによるバージョン管理』のデキがあまりに良いので、俺がわざわざWebに情報を上げる必要がない。俺だって、わからないことがあればまずここを見に行くし、それで解決しないことがない。

知りたいことは全部書いてあるし、なによりベストプラクティスが書いてあるのが嬉しい。入門者はまだツールのクセを掴みきっていないから、それに合った運用法が紹介されていると、それはそれは助かるのである。おかげで、CVSからの乗り換えになんら不都合を感じなかった。今後別のプロジェクトに行くことがあったら、なるべくSubversionをつっこんでいきたいと思っている。

これに対して、ドキュメントのデキが悪いのがMantisだ。

マニュアルはあるのだが、こりゃ単なるリファレンスである。プロジェクトの下にサブプロジェクトを作れることなんて、ちょっと使えばわかる。だが、親プロジェクト-サブプロジェクト間の関連がどのように働くのか、という点についてはキチンと説明した資料がないと分からないし、今のところそういう代物は見つかっていない。「外部公開する/しない」を設定する項目があるのだが、そもそも「外部」ってどこのことよ?プロジェクト外?これも説明がない。

まぁ、今のプロジェクトはコイツでいくと決まっているので、いまさら放り投げたりはしないが、今後別のプロジェクトで採用するかどうかはわからない。どちらかというと、ネガティブだ。

ここでSubversionは使いたい、Mantisは微妙、という判定を下したのは、性能差ではなく(そりゃそうだ、そもそも役割が違うツールだ)、単にドキュメントのデキの違いだけだ。エンジニアはドキュメントを軽視しがちだが、なるほど、利用者の立場になるとバカにならんわ、これ。

現場にはちゃんとしたSubversion資料残してやろう、そう固く決意する今日この頃。