テレビなんて滅びてしまえ!

ハイビジョン月面画像をネット公開しなかったNHK

また、資金的に見るならば、「かぐや」搭載カメラは、国民からの受信料でNHKが開発したカメラを、税金で運営されるJAXAが開発した探査機に搭載して打ち上げたものだ。



つまり「かぐや」搭載ハイビジョンカメラは、NHKのカメラ搭載に向けた意志が、国民からの資金に基づき、「かぐや」観測計画に参加した科学者達の協力を得て具現化したものなのである。このことを考えるなら、NHKはいたずらに権利にこだわるのではなく、その成果の一部であっても国民にデータの公開という形で還元するのが筋だと考えられる。

さすが松浦さん、するどいツッコミ。

税金にしろ受信料にしろ、我々国民が払ったお金である。それを使って作った探査機とカメラで撮影した映像ならば、それは国民の財産であろう。それなのに、何故公開制限をかけるのか。ネットで公開した画像にも必ず邪魔なコピーライトが記入されているのはどういうことか。

そんなことをしておいて、NHKが自身のプログラムで放映した番組はあのていたらくだ。

一方NASAは、自らの成果である数多くの映像や写真を無償公開している。なんだ、この懐の広さの違いは。これに比べてあまりにケチくさいことをしているNHKは、JAXAは、日本は世界からどういう目を向けられることになるのか。

丸の内OAZOの2FにあるJAXA-iでは、かぐやが取得した"地球の出"と"地球の入"のハイビジョン映像を放映している。東京に住む人々は是非観に行っていただきたいのだが、実にクリアで、息をのむほど美しい映像だ。静謐に満ち、大気が無い故の強いコントラストに彩られた異界である月面。その向こうに見える美しく青く輝く星、我らの地球。思わずため息が漏れる。どうしてこの感動をより多くの人に届けられないのだ、世界の人々に届けられないのだ、世界に誇ることをしないのだ。

公共放送であるNHKであっても、利権を求めて情報の展開を滞らせる。これでは民放に期待できるわけもない。もうテレビ放送なんて滅びてしまえばいいんだ。そもそも、あんな旧態全としたシステムを使い続ける必要がどこにある?Youtubeニコニコ動画Gyaoがやっているように、オンラインで、オンデマンド配信する世界に行くべきだ。

テレビ局にコントロールされるプログラムに従って我々の時間を調整するより、こちらの都合に合わせてくれるオンデマンド配信の方が遙かに使う価値がある。日本でしか視聴できないテレビ番組より、ネットの方が遙かに多くの人に情報を配信できる。

俺は地上波デジタル放送への完全切り替えを契機に、テレビを完全に捨てるつもりでいる。今だってテレビで見ている番組なんて極少数で、ほとんどDVD再生専用機になっている。ネットがあれば困りはしない。ダビング10なんてつまらない話も出ていることだし、切り捨てることにもはやなんのためらいもない。

もうテレビなんかいらない。テレビ放送なんて滅びてしまえ。