オライリーの本棚

うちの会社にデカい本棚が届いた。皆これをさして「オライリーの本棚」と呼ぶ。オライリーといえばコンピュータ関係書籍の販売元として有名な企業だが、本棚まで作っていたっけ?

上司 「オライリーの本が入る。全部。300冊ぐらいある。」

オライリーが刊行した本を全部買ったんですかい!いちおう、社外に出稼ぎに出ているメンツにも貸し出しするらしいが・・・読むやついるんかいな。堅苦しい感じを嫌って読まない奴多いんだよなぁ。俺はそこが気に入っているのだが。

で、昨日その本が届いた。本当に300余冊ある。大口顧客なこともあってか、大量のノベルティも一緒に送られてきた。オライリーTシャツやオライリーバッグはなかなか格好いい。

などと他人事のように眺めていたら、こいつら全てに社内での管理番号を書いたシールをぺたぺた貼っては本棚に並べるという恐ろしい単純作業の手伝いが俺にも回ってきた。こんな小学生でも出来る仕事を中堅どころのエンジニアにやらせるって、どれだけコストの無駄遣いになるんだろうか。しかし、今の職場ではそれでも俺が一番低コストなのであった。まぁよい。前日ぜんぜん寝てないから頭が回らなかったところだ。今日は脊椎反射で全てを片付ける日とする。そして、ノベルティはこの作業の対価としていただいておくことにしよう。

半日にわたる作業の成果として、真っ白な本棚に色とりどり、サイズもばらばらの本が並ぶ。うーん、美しい。きっと、この景観を眺めただけでなにか成し遂げた気になって、だれも本自体を読まないに違いない。

無論、俺はちゃんと読みますよ。ちゃんと表紙の動物の解説文を読破しないと。