超能力番組を10倍楽しむ本
超能力番組を10倍楽しむ本 | |
山本 弘 楽工社 2007-03 売り上げランキング : 54809 おすすめ平均 メディアに対する見方を養う本 学校図書室に常備、理科・情報教諭必携 ううむ・・・ Amazonで詳しく見る by G-Tools |
この本では、超能力を取り扱った番組がどれだけ嘘っぱちを並べ立てているかについて説明している。メディアは番組を盛り上げ、視聴率を取るために視聴者を欺くようなマネをする。しかし、それに怒るのではなく(怒ってもいいが)、むしろウソを見破ることを楽しもう、という内容だ。「と学会」らしいスタンスである。
小学生にも読めるように、との配慮で、超能力番組に詳しい「パパ」が、その娘「夕帆」と友達の「勇馬」に超能力番組の欺瞞をわかりやすく教えるという会話形式の内容になっている。
題材はおもに1990年代に乱造された各種超能力番組である。実際の番組の映像とともに、そこでどのようにトリックが為されているかを詳しく、そして面白可笑しく説明する。ミスリーディングを誘うテロップやナレーションの多いこと。なんの疑いも無く見れば、騙されるのも仕方ないのかもしれない。どうにも言い逃れできない決定的な証拠も挙げられていて、もうバラエティ番組なんぞ信用できなくなること請け合い。
あぁ、暴きたい!自分の能力で!どこかで超能力番組やらねーかな!?録画して何度も見るよ、俺。
正しい批判能力を身につけるにあたって実に有用な本だと思う。子供向けに書かれているが、これはまず大人から読まなきゃいかんよ。基本的な検証もできない大人が多すぎる。対照実験は大事。二重盲検法は大事。そして、「懐疑主義と否定論は違う」、これが最も大事に思える。頭ごなしに否定するのは、疑いなく信じるのと同程度に思考停止していると言える。ううむ、この点は俺も気をつけねば・・・。