Windows PowerShell V1.0

全然知らなかったのだが、MicrosoftWindowsコマンドプロンプトに変わる新たなシェルを開発していたらしい。その名はWindows PowerShell。ちゃんとローカライズされたやつがダウンロードできるので、英語が苦手な人も安心である。

http://support.microsoft.com/kb/926140

動作させるためには、.NET Framework 2.0が必要。そう、このシェルは.NET Frameworkを使っていて、それがまたいろいろ面白そうな機能を提供してくれるのである。

一見、従来と大差ないコマンドプロンプトに見えるのだが、その中身とポリシーは別物と思っていい。このコンソールでやりとりされる情報は、全て.NET Frameworkに含まれるクラスのインスタンスになっている。つまり、プロンプトから直接.NET Frameworkのライブラリに含まれる高機能なクラス群を活用できるわけだ。ここで動かせるスクリプトも、当然クラスライブラリを使えるわけで、おそろしく高機能なモンを書けることは想像に難くない。もっとも、.NET自体がプログラミング言語に対する横断性をウリにしていたので、これは自然な発展といえる。

Windowsコマンドプロンプトは、UNIXのシェルに比べてとてつもなく貧弱で、ゆがんでいて、扱いづらい、唾棄すべき代物なのである(言い過ぎか)。俺も仕事でどうしてもWindows上でバッチを書かねばならなくなり、あれもできない、これもできないクソッタレなコマンドプロンプトにどれだけ悪態を付いたか、どれほど高機能なシェルを望んだか知れない。これがWindows PowerShellで解消されることを切実に望む。

今はあまりに忙しくてこいつで遊ぶ時間を取れていない。それでコマンド例の一つもここに出せないわけだが、ゆっくりと扱いを覚えていきたいと思う。高機能ではあるようだが、この新しい環境と文化に馴染むのはちょっと時間がかかりそうだ。