宇宙からの来訪者
大学生時代よりの盟友・八神および盟友・猫部と久々にあった。当初予定では本日が最終日であったCEATECに行くはずだったが、仕事が入ってしまったのでやむをえずキャンセル、一緒に昼飯を食うに止まる。その席で、気が利く男、猫部は重たそうな鞄から重たそうな土産を取り出した。
小さい方はゆず酒なるものであるという。ゆずで酒つくれるのか・・・。きっとのどごしさわやかであるに違いない。ふふふ、あまりしないけど晩酌とかしてみようかな。
それよりも気になるのはでっかい方だ。「文佳人」とな・・・日本酒か。それにしても、このタコみたいなやつが書いてある変なラベルは何?
なんかシールが貼ってある。
宇宙酒!?
お、おちつけ、俺。とにかく正体を見極めねば。説明書きがある。読んでみよう。
2005年10月1日(日本酒の日)に、ロシアのソユーズロケットにて宇宙へ旅立ち、宇宙ステーションに滞在した高知県産酵母と、高知県産酒造好適米を使用して醸造した世界初の日本酒。毎年「土佐宇宙酒審査会」の審査を受け合格したものが「土佐宇宙酒」として認定される。
つっこみたいことはいくつかあるが、とにかく宇宙に飛び出して一定期間微少重力環境を堪能してきた酵母から作られた酒であるという。限定1000本とのことで、手元の瓶にも0633/1000というシリアルナンバーが打たれている。
酵母のくせに、俺より先に宇宙に行きやがって・・・ちくしょう。こうなったら、微少重力環境という常にない環境におかれた酵母が突然変異して、それから作られた酒を飲んだ人間に超常的な変化が!!超能力に目覚めてしまったり!!ぐらいのことをやってのける気合いが欲しいが、そんな三文パルプSFみたいな展開はあるわけねーなぁ。ちぇっ。
ちなみに、「文佳人」という高知の地酒だそうで、Googleに聞いてみるとそれはそれは大量にヒットする。評判良さげ。もっとも、猫部が持ってくる飲食物に間違いがあったことはない。こいつも美味いに違いないのだ。
それにしても、一人で飲むのがもったいないな、これ。そもそも、あまり酒に強くないから、たぶん飲みきれない。さて、どう消化したものか。こりゃ、人集めて「宇宙を飲み干す会」でも実施すべきか。