下を見てはいけません

同じプロジェクトで仕事している他社連中が作ったコードをビルドしようとしているのだが、いろいろ問題が起きるので原因を突き止めねばならなくなった。その解析の最中、とてもファンタジックなコードに出会ってしまって、感動のあまり思わず我ながら熱烈なファンレターを送って同僚連中を動揺させたりしていた。

ファンレターの内容を一部抜粋。
「率直に言って、出来が悪いです。」

そんなわけで、いろいろ不安になってきたので、面白半分に導入したTracリポジトリブラウザで遊ぶのも兼ねて、同僚と一緒にコミットされているソースをつらつらと眺めてみた。

まぁ、動くんだろうけど、ロジック自体はそんなに腐ってないんだけど、どうしてもバッドスメルがするんだよねぇ・・・なんだろう、この気持ち悪さは。メソッドが長すぎる上に名前が腐っててなにやってるかわからないとか、意味のないコメントがずらずら並んでいて見栄えが悪いとか、そういう細々したことが積み重なってついには限界点を超えてしまっているようだ・・・要するに、センスが無いんだよなぁ。普通、「置換」を「decode」とは訳さないだろう、とかね。

でも、重ねて言うがロジック自体はさほど腐ってない。なので、同僚とヘラヘラ笑ってコードを罵倒しつつも、「でも、まだマシなほうじゃね?」などと言ってみたら、怒られた。

「そんな下を見て妥協するようなこと言ってたら、レベルがどんどん下がってしまうよ」

ごめん。そうだな、下を見て生きるようなことしちゃいけないよな。俺が間違っていた。ちゃんとカスはカスと認識しなければ。俺はこれからもカスを憎み、忌み嫌い、嫌悪し、見下し、容赦なく罵倒する立派なエンジニアであり続けるよ!