作業環境劣悪なり

現在の職場は、いろいろ気に入らない。

Webページを検閲してフィルタする。しかも、そいつがあまり賢くない。特にWebメールが使えないのが面倒。外部のNTPサーバにつなぎに行けない上、当然LANにはNTPサーバを用意していない。SVNCVSの公開リポジトリにアクセスできないから最新ビルドを取得できない。

しかし、同業者である我が弟の職場はその上をいくらしい。

WWWは全く利用できない。さらに、ソフトウェア一つインストールするのにも申請書を書いて上を納得させなければならない。コードの全変更箇所のdiffを報告しなければならない。

愚かとしか言いようがない!こんなエンジニアの作業効率とモチベーションをがた落ちさせるような環境を作ってどうする?案の定、「コードが仕様です」状態なうえにコードもひどいらしいし。

WWWが使えないということは、ちょっとした調べ物もできないし、バグ事例を探したり、ソフトウェアのセキュリティパッチを取得したりもできない。

作業効率をすばらしく上げるツールがあっても、それを使うためにいちいち年寄り連中を相手せねばならんとなれば、二の足を踏む。「こうすればできるよ、俺はいままでそれでうまくやってきた」という幻想を崩すのはかなり面倒なのだ。

そして、どこでもやりがちで、最も納得いかない「diffを報告書に書く」文化。これは悪しき二重管理だ。こういう無駄な作業が挟まると、バグを見つけても報告書を書くのが面倒だから放置、ということをやりかねないのだ。だいたい、誰に向けた報告書なんだろうか、これ?プログラマならば、彼らはSCMからdiffを取り出すはずだ(SCMが無い環境なんて論外)。管理者ならば、そもそもコードのdiffなんぞ見てもなにもわかるまい。コードのdiffに価値を見いだすが、SCMはまったく使えない、しかし報告書は読む、という人間が思いつかない。

我が弟には「仕事変えること考えたがいいと思う」とアドバイスした。

エンジニアの仕事を理解していない人間がルールを作るから、こういうことになる。こりゃ、自分が上に上がってルール決める立場にならないとダメかね?余計な仕事が増えていやなんだが・・・。