燃えるワン・マン・フォース
フルメタル・パニック! 燃えるワン・マン・フォース (富士見ファンタジア文庫)
- 作者: 賀東招二,四季童子
- 出版社/メーカー: 富士見書房
- 発売日: 2006/01/20
- メディア: 文庫
- 購入: 1人 クリック: 64回
- この商品を含むブログ (185件) を見る
ようやくでました、フルメタル・パニック!長編最新作。前作「つづくオン・マイ・オウン」でどん底まで落ちた宗介の復活なるか?
・・・暗い!今回も話が暗いよ!まぁ「終わるデイ・バイ・デイ」みたく、最後は胸のすくような展開が待っていると固く信じているのだが・・・うう、胃が・・・。
それにしても賀東招二・・・前々からそうだと思っていた(っていうか、たぶんどっかで本人が言っていたのだろうが)のだが・・・そんなにサベージが好きか!!まぁ、気持ちはわかるが。SFもどきのヒーロー然とした最新兵器より、地に足がついたような泥臭い戦闘兵器のほうが、なんか格好いいわな。MSよりATのほうが格好良く見えるのと同じ原理か。そりゃ、永野護もMHそっちのけで戦車による地上戦描くわ。(もし、MS, AT, MHが何を指しているかわからない方がいたら・・・まぁ気にせず読み流してほしい。生きていく上でなにも困らないから。)
これまで雑魚キャラに過ぎなかったサベージが、実はどれほどすばらしいASなのかを語るのに、それはそれは紙面を使った上、まだ語り足りない空気を感じる。そんなサベージにアーバレストに倣った塗装を施し、「これからこの機体を『アル二世』と呼ばせてもらう」
とのたまう我らが宗介の心境の変化が泣ける。あれだけ疎ましがっていたのに、ついにそこまでの信頼を。あぁそれなのにARX-7《アーバレスト》は失われた。
サベージが大活躍の今回の長編、でも全体的には暗めの展開。宗介および《ミスリル》の復活はまだ先のようだ。早く続き出してくれー。
どうでもいいが、今回、書店でこの本を手にとって、何気なくパラパラとめくっていたら、本長編の一番最後の衝撃の一行が目に入ってしまって、なんだか非常に損をした気分になったりする。みんな、買うのが決定している本を立ち読みしちゃいけないぜ。