「夢の扉」を見た

TBSで午後6時30分から放映された番組「夢の扉」を見た。今週のタイトルが「東大生が宇宙に挑む 世界最小の手作り衛星」なのである!

そんなわけで、XI-Vの開発と打ち上げドキュメントになっていた。

XI-Vの開発者が中須賀先生になっているのはどーなのか。そりゃ、中須賀先生のCubeSat開発への貢献度は誰も疑わないが、あれはあくまで学生による人工衛星開発プロジェクトであって、仕様策定したのも、設計したのも、作ったのも学生のはずだろう。

あと、全ての試験がうまくいっているところしか映していないせいで、全然苦労しているように見えない。冒頭のナレーションで「様々な困難がありました」と一言あるだけ。XI-Vのビーコン受信したときにプロマネが泣いてたから、それはそれは大変な苦労があったと思うのだけれど。

CubeSat開発の意義についても、全然語り切れていない。例えば、高価な宇宙機用の部品を使わず、秋葉原で買った民生品で作った衛星が二年後もちゃんと動作している、っていう事実はデカいぜ?

たった30分の番組なので、はしょりまくっているのは仕方がないが・・・惜しいなぁ。やっぱり尺が足りないよ。こういうのはせめて1時間番組でやってほしい。

でも、XI-Vのアンテナ展開を見ることができたし、ビーコンの音を聞けたのも非常に良かったねぇ。ビーコンの受信音なんて日頃聞くことないから、これだけで興奮してしまう。なんか、歌ってるような感じだったな。モールス信号じゃないのか?

・・・いろいろ文句も言ったが、現時点ではとりあえずこういう番組を作っただけで褒めるわ、おれ。地道ではあるがこうやって人々の目を宇宙開発に向けていかないと、予算も付かないしね。