キューブサット物語
- 作者: 川島レイ
- 出版社/メーカー: エクスナレッジ
- 発売日: 2005/03/23
- メディア: 単行本
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東大・東工大が参加した、学生の手による超小型衛星「キューブサット(CubeSat)」の開発ドキュメント。感動した!すげぇ感動した!おまえら偉い!!
この本は、日本時間2003年06月30日23時15分26秒に打ち上げられた、キューブサット「XI-IV(サイ・フォー)」と「CUTE-I(キュート・ワン)」開発ドキュメントである。つい先日、すなわち2005年10月27日に、後継機の「XI-V」が無事打ち上げられたので、こうしちゃいられないと、読みたいと思っていながらなんとなく放置していたこの本を購入した。
CubeSatの前のプロジェクト、空き缶サイズの超小型衛星「CanSat」開発を追ったドキュメント「上がれ!空き缶衛星」を以前読んで、やはり感動した。今回も期待に胸を膨らませつつ、他に読んでいる本を放り出して読み始めたのである。これがもう、面白いのなんの。止まらない、止められない。
CanSatは、最終的に宇宙に行くことができなかったわけだが、今回のCubeSatはちゃんと宇宙まで行って運用するのである。難度が桁違いで、CanSatの開発経験者でも楽にはいかない。次々と訪れる難関を、「自分たちで作ったものを宇宙に上げたい」という欲求と、ひたむきさと、必死の努力で超えていくのである。「意識を失う=眠る」「研究室に5泊6日」「俺たちに終電は無い」あたりはすごいね。他人のような気がしない。
夢と共に語られることが多い、まだまだ我々から遠いところにある宇宙に、二十歳そこそこの若者たちが手を伸ばし、到達したのである。その事実だけでも、感動を禁じえない。とにかく言えることは、エンジニアは読め。やる気が出ること間違いなし。
参考リンク
キューブサット物語
http://www.unisec.jp/cubesatstory/