劇場版H2G2

ようやく映画化された「銀河ヒッチハイク・ガイド」を観てきましたよ。

パンフレットによると、銀河ヒッチハイク・ガイドをH2G2(The HitchHiker's Guide to the Galaxy)と呼ぶ文化があるようなので、早速使ってみた。

それはともかく、なんといっても日本に国籍を持つ普通人はまず知らないであろうタイトルの映画である、上映している場所は限られている。帝都では、ヴァージンTOHOシネマズ六本木ヒルズである。

六本木ヒルズですよ。オシャレスポットですよ。ヲタにしてみれば完全にアウェーってやつであり、かつ一人でとなるとおいそれと立ち寄れないエリアですよ。でも、大丈夫だ。タオルの位置はわかっている。

そんなわけで、地上にありながら地下迷宮ばりに複雑な構造をもつ六本木ヒルズを踏破し、目的の映画館に到着。チケット売り場に行列が出来ていていたが、すでに観に行った友人の助言に従い、Webでチケットを購入しておいたのでノーストレスで入ることができた。

そして、上映。

イルカァァァァァァァァ!

マッコウクジラァァァァァ!

マーヴィィィィィン!

いや、これ面白いんじゃねぇ?「ファンなら観てもいいけどねぇ」ぐらいのデキかと思っていたのだが、普通に面白い。これ、おすすめ。

二時間の映画としてそれなりに話をまとめねばならないので、原作からいろいろと改変しているものの、十分に許容範囲。というか破綻させずにうまいこと手を入れてある。原作の有名シーンもおおむね取り込んであるし。さすが原作者の故・ダグラス=アダムスが脚本書いていただけのことはある。原作ファンとしてはツッコみたいところもあるが、ここまでやってくれれば満足である。これは是非とも「宇宙の果てのレストラン」まで行ってほしいね。オープニング、GJ。

劇場に観に行く人は、パンフレットを買ったほうがよい。良くできている。監督や出演者へのインタビューといった普通のことも書いてあるが、H2G2に関する豆知識というかウンチクがたくさん書いてある。なにぶん古い作品で、さらに多くのファンがついており、中身もバカと哲学的の狭間を行っていて考察の余地が腐るほどあるゆえ、いろいろネタに事欠かない。その辺をサポートしてくれるのはとても助かる。

それにしても、覚えているのは海棲哺乳類2種と後ろ向きなロボットか、俺。