グラディウス20周年

2005/05/29。横スクロールSTGの金字塔、「グラディウス」はこの日で20周年を迎えるそうだ。

世間ではこれを記念して、アイコンやらグラディウスVの制限プレイムービーやらを公開しているエースパイロットの皆さんがいるわけだが、Normal一周目のブラスターキャノンコアにボコボコにされる程度のヘタレシューターであり、かつ美術センスもない俺にそんな気の利いたモノを作れるわけもなく。仕方がないので、過去のシリーズの思い出などを書いてみる。長いです。



俺のグラディウスデビューはFC版「グラディウス」。まだ小学生だった当時、FCのカートリッジはなかなか手の出ない価格であった。しかし、それを克服すべく、兄弟三人で共同出資して一本のゲームを買うという戦略をとっていた。買いたいタイトルが一致しない場合はじゃんけんで決める。そのとき、長男でありながら弟たちに譲る姿勢を見せずに容赦なくじゃんけんに勝利、選んだのが「グラディウス」である。なぜこれを選んだのかいまでは覚えていない。友達の家でプレイして欲しいと思ったのか・・・?

これの一周目をちゃんとクリアしたのは、購入後2,3年経って、ダブル砲を使うことを覚えてからである。当時の愚かな俺は格好良いレーザーに魅せられてそればかり使っていて、ぱっと見通常弾と変わりないダブル砲を装備するという選択肢が無かったのである。FC版のレーザーはワインディングできないこともあって、大して強くないというのに。おかげでラスト付近で死ぬ死ぬ。。。

この後、しばらくグラディウスから離れる。このため、傑作と名高い「グラディウスII」を未プレイという大損失を被ることになる。。。

次の出会いはSFC版「グラディウスIII」。確か、弟がプレイしているのを横目で見ていて、なんか面白そうなのでやってみた、という感じだった。ローリングオプション+リデュース+エネルギーレーザーというマンチな装備で余裕のクリア。SFC版は鬼畜なアーケード版よりもかなり難度を落としている。これがそのままの難度であったら、おそらくSTGなんてつまらん、と投げ出していたことだろう。批判も多いが、この移植であったからこそSTGの楽しさに目覚めることが出来たと言える。

3度目の出会い、「グラディウス外伝」。このころは、ほぼ下手の横好きながらシューターとして目覚めつつあったので、かなり熱中した覚えがある。レーザーが屈折するクリスタルステージ、重力異常により地形が崩壊するステージを始めとした斬新な演出と仕組みに驚愕したものである。これもNormal一周目のクリアが精一杯。コンティニューを繰り返して二周目まではクリアしたが、力尽きた。所詮はヘタレシューターである。嫌になるくらい大量にレーザーを打ってくる二周目ボスオンパレードの隠しボス、ヘブンズゲートに大苦戦したが、しばらく「レイディアント・シルバーガン」に浮気して、それこそセガサターンのハードをぶっ壊すほどに熱中して、弾幕慣れした後で再挑戦したら楽勝であった。人生において何の役にも立たないスキルをちゃくちゃくと磨いていたあのころ

グラディウスを初めとしたSTGに目覚めた俺は、数年後PS2版「グラディウスIII・IV」に手を出す。しかし、世間の評判は正しかった。グラディウスIIIは理不尽なまでの難しさでとても太刀打ちできない、グラディウスIVはまるでグラディウスIIの劣化コピーで、かつバグが多い。一週間もプレイせずに投げ出した。これでグラディウス熱はいっきに冷める。

ところが、最新作「グラディウスV」は、前述した、俺が熱中したSTG「レイディアント・シルバーガン」を作ったトレジャーが制作するという。ここでグラディウス熱復活。一日千秋の思いで待ち焦がれた。果たして、グラディウスVは傑作と言って良い出来。オプションコントロールという新要素に加え、斬新なステージを次から次へと投入してくるこのゲームには本当に熱中させられたものだ。モアイステージが無いこともこの際気にしない。しかし、グラディウスVはNormalすらノーコンティニューでクリアできません。やはりトレジャー製のSTGはムズい。



・・・こうして見てみると、アーケードでのプレイってまったく無いのだな、俺。ゲーセンに入り浸る生活は送ってなかったからなぁ。

世間のスーパープレイヤーはスコアのカンストとか、30周して嵐のような撃ち返し弾の中を芸術的なまでに避けたりとかしているが、とてもじゃないがそのような域までは達することができない。もしかして俺は彼らに比べればグラディウスシリーズを十分に楽しめていないかもしれない。でも、それでいいと思っている。所詮ゲームだし、自分が楽しいと思うことができれば良いのである。そして、グラディウスシリーズは俺に至福のひとときを味わわせてくれる最高のSTGシリーズであり、大いにリスペクトするのである。

グラディウス20周年、おめでとう!
グラディウスVI、待っているぞ。