機動戦士クロスボーンガンダム スカルハート

・・・はい?
平積みされているのを見て、我が目を疑いましたよ、あたしゃあ。

機動戦士クロスボーンガンダム スカルハート。
劇場版「機動戦士ガンダムF91」の後日談として、月刊誌で連載されていた「機動戦士クロスボーンガンダム」の短編集とのこと。あれが連載されていたのって、もう10年も昔のことなのだが、なぜいまさら?それはともかく、絵のタッチで好き嫌いがでるものの、俺は好きな方の人間だったので、即買いましたとも。読みましたとも。

で、内容なんだが。いわゆるネタバレを忌避する人はここで撤収すること。
あのトビアが、いまや連邦のエースにもその名をとどろかせる「スカルハート」ですよ。「赤い彗星」「黒い三連星」「ソロモンの悪夢」「ライトニング・カウント」「ヒゲ」「東方不敗(・・・本名じゃあるまい?)」と、有名なキャラクタには二つ名が付くのがガンダム世界の鉄の掟、スカルハートもありだろう。それにしても成長したもんだなぁ。

木星戦役(と呼ぶようになったらしい)から2,3年経過してからの話なので、成長期のトビアも、ヒロインであるベルナデットも頭身が上がっている。だというのに、なんか出番が少ないぞ、ベルナデット。新キャラのトゥインクに出番持ってかれてる。いや、それを超えてハリソン大尉の方が目立っている有様。やはりトミノ監督好みのデザインじゃないから干されたのか。

6つの短編のうち、「海賊の宝」が一番気に入った。後日談らしい後日談。「最終兵士(前)(後)」は、SFフリークとしてはいろいろツッコミどころもあるのだが、あのアムロ・レイを、原作を壊さない形でUC0136に引きずり出してきた時点で褒めよう。もっとも、1年戦争末期のアムロにしては強すぎな気が。機体が最新鋭である分が上乗せされているのか。

それにしても、「木星じいさん」・・・俺は読んだことがないが、たぶん長谷川氏の別のガンダム漫画に出てきた、もしかしてあいつなんじゃねーの?という疑惑の彼か?んー、どっかで見たシルエットだな、あのモビルスーツ

X1と、そのパイロットであるトビアのエースパイロットぶりが格好良く、ハリソン大尉の趣味が微妙に笑える本だった。ゲームへの進出は果たしたわけだし、この勢いで今度こそ映像化を期待したいところ・・・!!