別冊図書館戦争1
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シリーズ最終巻『図書館革命』でくっついた堂上・笠原カップルの、結婚に至るまでの経緯を綴ったものである。武闘派純粋培養娘である笠原郁が、堂上を意図せず振り回すような話が多い。いや、堂上の空気読めなさすぎる発言もどうかと思うが。
ギャグのキレは相変わらずで面白いのだが、本当に恋愛小説というか、ある種の少女漫画というか、全編そんなノリ。
そして苦手な人は逃げてー! ということで一つ。
ベタ甘は仕様です。駄目な方は本気で回避してください。
(中略)
読まなくても全く本編には問題ありませんので、どうぞご勘弁くださいませ。
・・・と、著者もあとがきで避難勧告を発令している。中身もベッタベタだが、外も負けていない。ご丁寧に表紙もでっかいハートマークをあしらう徹底さ。これをカバーもつけずに通勤電車内でスーツ姿で読んだ俺ってすげー。
数多くのラノベとかで狙いまくった甘々な描写にある程度耐性があるおれでも、たまに脳が焼ける感覚に襲われる、そんな恐ろしい王道恋愛小説である。シリーズファンは、"クマ殺し"こと笠原郁のぶっとんだ行動の面白さが相変わらずなので、覚悟決めて読め。しかし、耐性が無いなら無理はするな。まじで。