いつまでもデブと思うなよ

いつまでもデブと思うなよ (新潮新書)

ダイエット本である。が、なんとこの本を書いた人は岡田斗司夫。オタキングその人じゃありませんか。なんでオタクがダイエット本を？というミスマッチにやられて、つい購入。

なんでも岡田氏、「レコーディング・ダイエット」なる方法で、１年で50kgもの減量に成功したという。

この手法は、自分の体重や体脂肪率に加え、その日何を食べたのかをとにかく記録していくというもの。その後から記録を参考に摂取カロリー量を落とす戦略を練る。不思議と、記録しているだけで体重は減少していくという。自分が実は太る努力をしていることを知って、無意識のうちに間食などを抑制するようになるらしい。

そして、再三注意されるのは、無理しないこと、強固な意志など持たないこと。やれる範囲でやるのだ。続かなければ意味がないし、リバウンドも怖い。

もっと強固な意志をもとう！なんて決心してもダメ！意志力なんかあったら、最初から私たちは太っているはずがない。

身も蓋もない（笑）俺も人からジム通いとか勧められるんだけど、自分があまり運動好きじゃないからきっと続かないだろうなぁ、と思っていまだ手を出していない。

中でも、おそらくもっとも気をつけねばならないのは、ここじゃないだろうか。

メーカーが決めた「一人前」などという分量にとらわれる必要はない。

そのとおり！

多くの人は幼少時から「残しちゃダメ」といった教育を受けて、出された物は全部食べるべし、という強迫観念を持っていると思う。しかし、無理矢理腹に詰め込んだところで得られるのは苦痛と体重だ。おなかいっぱいなら、残りは後日のために取っておくか、捨てる。

岡田氏は、ポテトチップスが食べたくなったら、一袋買って中から最高の５枚を選抜、残りは捨てるという。これはマネしよう。スナック菓子やコーラって、最初の数口で結構満足できるんだよな。それなのに、全部食べてしまう・・・。

同じモノばかり食べることや、ハードな運動の習慣づけを強要するような巷のダイエット方法に比べれば、ぜんぜん無理なく楽に「継続」できそうだ。やることは自己の把握と、無理の無い食事制限、それだけ。「なぜダイエットするのか」「ダイエットに成功したら、世の中がどのように変わるか」にもまるまる一章割いているので、動機付けになる。

俺もデブと言われるほどじゃないにしろ体重が気になる今日この頃だ。試してみたくなるな。