またしても言葉の壁

今、職場で「インストールキット」っていう名前がでてくるのですよ。話を聞いていると、我々が開発しているアプリケーションをインストールするための仕組みを指すらしい。なるほど、インストーラをちょっとキモい名前にしただけか。まぁ、わかるからいいや。

しかし、この「インストールキット」なるものについて人と話すときに、何か会話がかみ合わない気がしていたのだが、先日その原因がわかった。

俺「インストールキットって、フルインストールするんですよね?」
相手「いいや?入れるのはバージョンアップとかバグフィックスしたときの差分だけ。」

そりゃパッチ(patch)だ!
アプリケーションの差分提供は「パッチを当てる」っていうんだよ!商用UNIXミドルウェアでもパッチを提供してくるから、言葉を知らないはずはない。

バグを故障と呼ぶような(バグと故障は違う!)、気持ちの悪い言葉の文化があっても我慢して合わせているが、こういう意味の取り違えを推進するような呼び方はやめて欲しい。なんでこういうくだらないところで個性を主張するかね、しかも間違った方向に・・・。

そういうわけで、「インストールキット」とやらで使うファイル名は嫌がらせのようにpatchとしている。00009999patch、といったように(数値はバグID)。後から入る人間がすぐに意味を理解できるようにしておかねばなぁ。

てか、パッチ当てがしたかったら、diffを取ってpatch -p0するのがセオリーであり確実である。が、世間でUNIXを使える、と主張する人々の大半は(世間といっても俺近辺ぐらいの狭い世間だが)このやり方を知らないようで困る。