STEP OUT

STEP OUT (コバルト文庫)

STEP OUT (コバルト文庫)

榎木洋子「STEP OUT」。大作「ハイドゥナン」を読んだあとの息抜きとして、友人から借りた本である。コバルト文庫か・・・「楽園の魔女たち」以来・・・いや、そういや「流血女神伝」も読んだな。あれもコバルトだった気がする。たぶん女の子向けのレーベルだと思うのだが、男の俺でも普通に読める本が結構ある。

それはともかく、「STEP OUT」である。恒星間パイロットを目指す少年少女が、パイロット養成学校「アカデミア」に入学、仲間達と時には衝突し、時には協力しあって過酷なカリキュラムに立ち向かっていく。近未来SFであり、かつジュブナイル物。いいねぇ、俺好みな要素がぎっしりだねぇ!表紙イラストが美少年4人だけなのは、諦めて受け入れる。

二日で読み終わった。息抜きとして借りた本なので、薄くて軽い本であることもある。だが、それに加えてやっぱり面白くて夢中になったのだ。

頭上に広がる青い空。
そこに幾多の恒星を認識して、自分がそこに行けると知った日からの、これはおれ(たち)の夢だった。
そこへ向かうステップの一つ目だったんだ・・・!

オレたちはひよっこだ。星の船って名前を持つより、この最初の飛行機のほうが似合うだろう。
けれど、願いが込められている。ぐんぐん成長して、いつか、空に飛び出すんだって。
夢の翼を現実の翼に変えていくんだって・・・。

あぁ、やめてくれ!俺はこういうノリに弱いんだ。少年少女が夢を追う姿に弱い。狙ってる!ありがち!と思っているのに、どこか惹きつけられてしまう。月面の救難ボックスの話なんて、ああも狙いすました話なのにアッサリと感動させられてしまった・・・。

これ続き書いてほしいなぁ。でも、1996年発行か・・・うーん、無理か(汗)