象られた力

象られた力 kaleidscape (ハヤカワ文庫 JA)

象られた力 kaleidscape (ハヤカワ文庫 JA)

飛浩隆『象(かたど)られた力』。第36回星雲賞・日本短編部門を受賞し、2005年度SF大賞を受賞した、まさに怪物。…ちくしょう!なんで小川一水の『老ヴォールの惑星』がSF大賞取れないんだ!?『老ヴォールの惑星』は最高に面白い短編集だったのに!納得いかない!こうなったら、この俺の目で『象られた力』とやらを見極めてくれるわ!と、読んでみることにした。

…わからん。よくわからん短編集だ。なにか独特の味があるが…なんか掴みづらい。表題作の、図形が人に対してある種の力を持つという話はなかなか面白いと思ったが、その話で発生したトラブルがどう収束したのやら理解できない。うーむ、大賞とるだけあって、世間での評価は上々なんだが。

たぶん、イーガンの本を読めないのと同じ理由で、いまひとつ俺に合わないんだろうなぁ。やはり俺の中では2005年は『老ヴォールの惑星』最高!ってことで。