がんばれ、はやぶさ

松浦晋也のR/Dが、はやぶさ一色である(JAXAのサイトを除けば、おそらく最速のソースではないだろうか。RSSATOMを読むようにしておくと良いと思う)。「はやぶさ」は、日本製の小惑星探査機で、現在は小惑星イトカワに到達し、数々のミッションをこなしている。最近はイトカワタッチダウンしてサンプルを回収する、という高度なミッションに着手している。最近はニュースでも取り上げられる機会が増えているから、目にした人も多いのではないか。

JAXAのサイトなどを眺めていてもわかるが、はやぶさは実に意欲的な、というか冒険的な、むしろ無謀な探査機である。それのためにひとつ実験機を作ってしかるべき、というようなミッションを3つも4つも抱えている。さらに、日本の宇宙開発現場の台所事情から影響を受けて、かなり低予算で作られている。リスクをこれでもかと山積みしているのである。

それでも、イオンエンジンをふかし、スイングバイを成功させ、3億km彼方の小惑星に見事到達、さらに光速でも片道17分という通信時差を考慮して自立航行し、数々の貴重なデータを地球に送ってきているのである。これは世界に誇ってよい。

はやぶさは現時点ですでに満点の実績を残しており、あとはそれにどれだけ追加できるか、という段階である。

探査ローバ「ミネルヴァ」をイトカワにおろそうとして失敗したりもしたが、実はミネルヴァの投入はミッション達成度に組み込まれていないおまけミッションであり、失点にならない。さらに、もしかするとミネルヴァはまだイトカワの周回軌道に乗っている可能性があり、あきらめるのは早い。

最初に触れたサンプル回収ミッションも、一回目のタッチダウンは失敗に終わっているものの、後日の調査で、実はイトカワに着陸していたことが判明。3億km彼方の天体に着陸し、さらには離陸していまだ機能を維持しているとは!これは快挙だ。さらに、着陸したときに砂塵が舞い上がり、これがサンプル用のカプセルに入った可能性があるという。黄金なんて目じゃない価値がある砂塵が、はやぶさの中に・・・すげぇ。

おおっと、我らがはやぶさ軌道修正に成功し、第二回着陸にゴーサインがでたそうだ。26日午前7時に実施予定である。ううむ、目が離せない。これは早起きして、Hayabusa Liveをトラックせねばなるまい!