キャッシュフロー202

海外に出ていた友人が帰国していたので、これ幸いと我がアジトに集合してキャッシュフロー202をプレイすることになった。参加者は俺、友人2名、弟の4人。

キャッシュフロー202は、「金持ち父さん貧乏父さん」の著者として有名な資産家ロバート・キヨサキ氏が考案した教材である「キャッシュフロー101」というボードゲームの上位バージョンである。プレイヤーは、株や不動産への投資、ビジネス展開などにより自分の資産を増やし、金持ちになることを目指す。面白いのはもちろんだが、それに加えて使用するシートが損益計算書貸借対照表を模したものになっていたり、株式投資にしたってオプションやら空売りといったテクまで使えたりと、本当に勉強になってしまう代物である。

今回のプレイの総括。
空売りって怖いね」

空売りは、簡単に言うと株価が下がった時に利益が出て、上がった時は損をするやり方なのだが、これでどれだけの損失を出したことか・・・。株価が高騰して、もういい加減ここいらで頭打ちだろう、と踏んで結構な金を投じて空売りするも、人の予想を軽々裏切る株式市場。これで破産寸前までいった我が友人。第一回でもこんなことやっていた気がする。負える範囲を超えたリスクを負って勝負に出ると大抵負ける。それは投資ではなくギャンブルである。これも教訓。

現実でも、空売りはリスキーなので避ける人が多いようだが、いちいちトレースしてくれて大変結構なゲームである。こんちくしょう。

そんなことをやっている間に、株式分割の波に乗ってコールオプションだけで金を荒稼ぎする我が弟。貴様は兄を立てることを知らないのか。

しかし、不動産がなかなか荒れていて、買ったと思ったら立ち退きを要求されたり自然災害により使えなくなったりと、資産としてまったく定着しないのでみんなクリアできない。必要なのは金ではなく資産、というのがこのゲームのルールである。おかげでプレイ時間が長引くのなんの。

キャッシュフロー202はプレイ回数がまだ少ないこともあって、いまひとつ掴めていない。とにかく市場というか世情の動きが激しく、短時間で状況が二転三転する。しかし、そのスリリングさが面白い。現実に即した形になっているので、いろいろ勉強になる点も多い。モノポリーやってる暇があったら、こっちをプレイしたほうが良いと思う。