H2A7号機打ち上げ目前

H2A7号機の打ち上げが目前に迫っている。今回のミッションは、運輸多目的衛星新1号(MTSAT-1R)、すでに寿命を迎えて失われた気象衛星ひまわり5号の後継機の打ち上げである。

H2A6号機の打ち上げ失敗から一年以上経つ。補助SRB(固体ロケットブースター)の切り離しがうまくいかなかったことが原因らしい。今回は、その問題を始めとして77項目にわたって手を入れての再挑戦である。

今回打ち上げるMTSAT-1Rは気象と航空管制の機能を持っている。つまり、待望の気象衛星なのである。単なる天気予報の補助機械とあなどってはいけない。気象衛星からの情報無くして正確な天気予報はできない。天気予報ができなければ、農業も漁業も運輸も、そして軍事もまともに機能できなくなる。現代文明は気象衛星無しには機能しえないのである。その生命線ともいうべき気象情報を、今の日本はアメリカの気象衛星からもらっている。今は国際的な立場すら脅かされている非常事態なのだ。MTSAT-1Rはなんとしても打ち上げねばならない。

だから、頑張れJAXA。いかに周囲が税金の無駄遣いだとか寝言をほざいても、責任者の追及なんてくだらないことで足を引っ張ろうとも、宇宙開発の本当の価値を理解して応援する日本人はたくさんいるぞ。

本当は種子島までいって、打ち上げを生で見たいのだが、ロケットの打ち上げ予定は結構コロコロと変わるので、あまり時間の自由が無いサラリーマンにはそうした際に柔軟に対処できない。実際、H2A7号機は2月24日、つまり今日打ち上げの予定だったが、天候不良のため26日以降に延期されている。
今回は打ち上げがライブ中継されるので、これで我慢したい。