BEST SOFTWARE WRITING

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ソフトウェア開発の世界は、良い読み物を必要としている。

やめてくれ!分厚くって堅苦しい技術書なんて読みたくない!正しいことが書いてあればいいってもんじゃない、やっぱり読み物として面白くなければ!

…というスタンスで、Joel on Softwareでお馴染みJoel Spolsky氏が「良い読み物」となっているソフトウェア開発関係記事をまとめたのが、この本。
正直なところ、ちょっと読みづらい。特にジョーク部分は、どこをどう笑ったものかわからないものが多いと感じた。これは単に慣れの問題か?それとも訳がダメなのか?

が、そのささやかなギャップを気合いでねじ伏せて読み進めてみると、なるほど良い記事が多い。具体的な例があり、ストーリーがある。そして堅苦しさがあまり無い。そのくせ、優れた内容でためになってしまうのだ。例えば、『スターバックスは2フェーズコミットを使わない』なんて実によくできた記事だと思うよ。スターバックスの店員の仕事を例にして非同期処理の話するんだぜ?

技術書や参考書ではなく、まさに「読み物」というくだけた優しい呼び方が似合う。そういう本であるから、きっと軽く読むのがよいと思う。目次でタイトルを俯瞰して、興味が湧きそうなものを拾い読みする。つまんね、と思ったらさっさと読み飛ばしてしまう。RSSリーダはてブのホットエントリを見て、面白そうな記事を拾い読みする感じだな。