死んだ後、どうされたい?

http://hugo-sb.way-nifty.com/hugo_sb/2007/11/sf_c7e7.html

日本SF界の巨頭たちによる対談。うははは、これは面白い。無茶苦茶なことを話している。

無茶苦茶なんだけど、共感できるところもあり。

筒井 だってね、今、地球上でいちばん多い生物は人間ですよ。それをあなた、全部火葬にしてたら将来石油が(笑)。
小松 まだ言ってるよ(笑)。血も涙もない。
筒井 でも、死体は生態系の一環だもの。

これ、日頃から俺も考えているのだよ。もったいないよね、死体。

本来、死体というのは生態系に対するエネルギー源になるはずなのだが、日本を含むいくつかの国の人間はそれを燃やし、エネルギー源にするどころか余計にエネルギーを食わせてしまう。学校教育で自然界のライフサイクルを教えて「自然ってとってもうまくできてますよねー」と言っていながら、その中で生きる自分たちをサイクルから外すことを良しとしているわけだから世話無い。

たまに冗談めかして「俺が死んだら海に放り込んでサメの餌にしてくれりゃあいいんだけどな」と話すのだが、これは半ば本気である。山に持って行って鳥の餌にしてくれてもいい。細かく砕いて畑の肥料にするか。土葬にして虫やバクテリアの餌、というのもいいんだが、これは土地買わないといかんから、ちょっとなぁ。それ以前に、どれも日本では法律が許さないか。

燃えないゴミを集積させるような感じで、死体を集めて溜めておく場所を地下深くに作っておくのもよいか。うまくすれば遠い未来に石油となって再利用可能になるかもしれない。核融合燃料電池といった新エネルギーが実用化されて石油がお役御免になるのとどっちが早いだろうか。

自然界からはちょいと離れるが、医療や科学方面の献体とするのもやぶさかではない。

自分が死んだ後の世界のことなんぞ俺の知ったことではないから、燃やしたければ燃やしても別にかまわない。しかし、どうせなら何かしら有効活用してほしいなぁ、ぐらいには思うのである。