創造論キタ
/.Jにもだいぶ前にタレコまれた話題だが…あーもう、これだから宗教家は…。いや、ジョルジュ・ルメートルのような例もあるから、宗教家全員がこんなではないはずだが…。
創造論の信奉者たちの奇妙奇天烈な言動はもはやギャグにしかなっていない。
聖書によれば、すべての生き物は神が6日間のうちに作り出したのだから、大昔は人間と恐竜が同時代に生きていたはずであり、
恐竜の化石はまったく異なる地層からでてくるのに、なんで同じ時代になるんだ…。
恐竜ネタは他にもある。例えば、聖書に全ての動物は元々草食だったとある、だからティラノサウルスは草食動物だった、とかね。その動物が何を食っていたかなんて、歯の形状でわかるのである。あの歯で草をすりつぶせるわけないだろう。
…いま考えてみると、この話はアダムスキーの「太陽は熱くない」と同じ理屈だな。あほらし。
おもしろい、というか呆れるのは、ケン・ハム会長とやらのこの発言。
「進化論的な世界観に従うなら、どうやってモラルを保っていられるんだ? 進化論者にモラルがないとは言ってない。進化論者にはモラルを持つ理由がないと言ってるんだ」
人のモラルの持ちようは出自によって決まると言っているのか?言ってることがナチと変わらないじゃないか。どんだけ安いモラルなんだよ。神なんて得体の知れないオカルト存在の祝福なんて無くたって、人は立派に気高く生きていけるわい。
非キリスト教圏で生まれ育ち、現在は無神論者である筆者のような人間にとっては、噴飯ものの主張である。というか、進化論否定するくらいなら、いっそ地動説否定するところまで戻ってしまえ>キリスト教右派。
そうだそうだ!
でもね、創造論信奉者を笑えない人は多いと思うよ。「科学で全てを解明できるわけじゃない」という発言で非科学方面に走る人間がどれだけ多いことか。そんなこと言ってたら創造論に限らずどんなファンタジーもアリになる。ゲーム脳でも水でもマイナスイオンでも血液型性格診断でも幽霊でも妖怪でもUFOでもなんでもござれ、だ。
科学リテラシの無い人たちは、科学による証明を軽視しすぎるんだよ。確かにまだ科学が解明できていないこともある。しかしそれでも、科学は長い年月をかけて数多くの実験と観察と検証を繰り返し、一歩、また一歩と地道に足場を固めて今の理論を構築しているのである。科学はまだ完璧ではないかもしれないが、完璧から大筋を外していない。科学は信用できるのである。少なくとも、人間の直感や信仰(思いこみといってもいい)ごときであっさりと崩されるようなヤワな代物じゃない。
だから、安心して科学的アプローチで宇宙の謎にでも人類の謎にでも挑戦すればよろしい。そして、創造論信奉者を堂々と笑い飛ばすのだ!