ROWEが熱いらしいよ

ROWEはResults-Only Work Environmentの略で、完全結果志向の職場環境と訳されるらしい。下記の記事に詳しく書いてある。

http://nvc.nikkeibp.co.jp/free/COLUMN/20070620/108126/

それって、これまで名前ばかり流行ってリストラ策程度にしかならなかった成果主義っていうやつと何が違うの?

・・・もっとExtremeにしたやつ、と思えばいいのだろうか。とにかく、結果を出すことがすべてで、あとはなにやってもいいぐらいの自由さ、極端さがある。好きな時間に、好きな場所で、好きなように仕事をすればよい。求められるのは、結果。

このやりかたは、一部の大手外資で実行されているはず。いつだったか、元日本IBM社員の人と話したときに、こういう制度で働いていたと聞いたことがある。オフィスはあって無いようなもので、人があまりおらず、思い思いの場所で自由に仕事をしているという。

このやり方で重要なのは、成果の完全な定量化であろう。人の主観が入る余地があると、結局上司の目と機嫌を気にして仕事環境に制約が生まれるので、崩壊する。人が家で仕事していたら、会社に来ている上司が「俺が真面目に仕事に来てるのに、やつは家で遊んでいやがる」などと考えて、それが評価に結びつくようでは機能しない。

しかし、それさえうまくいけば、あとはうまく回りそう。人間、信頼されて判断を任せられれば仕事に気合いも入るのである。「こいつは監視しておかないとすぐにサボる」などという性悪説に則った見方をされて気持ちよく働けるはずもないし、会社への帰属意識だって低下する一方だろう。

特に、エンジニア連中は自分の能力や仕事の成果以外のくだらない点で評価されることをひどく嫌う。ここを経営層が譲歩できりゃあそれはそれはよく働くと思うんだけどなぁ。