SWING GIRLS

去年の夏に、気にしていながらなんとなく観に行きそびれていた邦画「SWING GIRLS」を、友人からDVDを借りてようやく観ることができた。

特にやりたいこともなく、だらだらと生きている田舎の女子高生たちが、とあるきっかけでビッグバンド・ジャズグループを結成、音楽の楽しさに目覚めていく、という内容である。SWING GIRLS and A BOYのメンバーである俳優17名が、猛特訓をして本当に自分たちで楽器演奏していることで話題になった。

面白かった!貸してくれた友人・・・仮にMとしておこうか・・・は今ひとつ気に入らなかったそうだが、俺は大満足である。てか、気に入らないなら俺に売れ!当然安くな!

俳優さんの演技がいまひとつとか、つっこみどころがいくつもあるとか、そんなことはどうでもよいのである。ひたすら楽しい雰囲気で話が進んで大変結構じゃないか。どのキャラも魅力的だと思うし。特に、関口香織(トロンボーンメガネっ娘)と田中直美(ドラマー)がイカス。方言はきっとネイティブの人が聴けばダメなんだろうが、そうでないこっちからすれば十分に味があって面白くて良い。

最後の演奏なんか、もう格好良すぎる。ヒロイン役の上野樹里が演奏中に左足全体でリズム取っているのが良いね。ノッてるなぁ、という感じがして。いや、実際ノリノリですよ、あんた。音楽のプロってわけじゃないから、そりゃ探せばアラはでてくる。しかし、音楽の質で勝負する映画じゃないことなど分かり切っているし、それを考慮しなくとも、何故かどうしようもなく格好良い。音楽って素晴らしい!楽器習いに行きたい!と思わせる力がある。・・・いや、それでも俺は習いにいかないんだけどね。他にやること多いんで。

久々に面白い映画を観た。マンガ的な内容に拒否反応が無いのであれば、これは絶対に面白いと思う。オフビートリズムに合わせて手拍子しながら観るのだ!