裏切り者め

「老ヴォールの惑星」と「火星ノンストップ」を置いていない本屋なんて滅べばよいと思う。

このやろう、SFをバカにしやがって。ＳＦは偉大なんだよ。人類文明の発展に大きく寄与してるんだよ。ジュール・ヴェルヌが「月世界旅行」を書いたからアポロは月に行ったんだよ。H.G.ウェルズが「宇宙戦争」を書いたから、地球外知性体の存在を皆が意識することができるんだよ。鉄腕アトムと機動戦士ガンダムがあるから日本はいち早く二足歩行ロボットの開発に着手して成果を出したんだ。軌道エレベータが一般的に知られるようになったのは、アーサー・Ｃ・クラークが「楽園の泉」を書いたからだ。他にもソーラーセイル、スクラムジェット、ナノテクノロジーといった先端を行く科学者や技術者しか知らなかった未来技術の存在はＳＦ作品が社会に伝播させているのだ。

つまり、全国の本屋は人類文明の発展のために、ＳＦ書籍を大量においてしかるべき！それなのに、自宅近所の某書店め、「渇きの海」を置いていたから少し見直したのに、すぐさま裏切りやがって！「電車男」なんて怪しい思想改造本を平積みしやがって！もう貴様のところでは買ってやらん！「ビートのディシプリン」と「キーリ」の最新刊出てたけどスルーじゃ、余所の本屋で買ってやる。ざまぁみやがれ！

・・・我ながら大人げない上に無茶なこと言っているわけだが、もう出ているらしい小川一水の短編集「老ヴォールの惑星」と、山本弘が編集したらしい古典ＳＦ集「火星ノンストップ」をゲットできず。ネットをふらついていると、もう買ったという人が出てきているのだが。やはり聖地アキハバラとか聖地神保町に行かねばダメなのか。

仕方がないので、麻生俊平「ＶＳ」シリーズ打ち切り記念（？）ということで「ミュートスノート戦記」シリーズを再読して時間を潰してやるわい。